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2021年3月14日「多世代交流ひろば #木育ツアー」をイオンモール広島祇園にて開催しました

 

 

令和 3 年 3 月 14 日(日)イオンモール広島祇園 1 階スマイルコートにて、「多世代交流ひろば#木育ツアー」を開催しました。

今回の木育ツアーでは、令和2年度ひろしまの森づくり事業として開発しました『木育AR博物館』のアプリを活用し、木と親しみ関心を持った親子が、木製品が出来るまでの工程などを伝える教育活動も行うことが出来ました。

 

《内容》

・木育クイズラリー(「木育 AR 博物館」のアプリ活用)
・AR 用パネル写真の展示(「木育 AR 博物館」のアプリ活用)
・VR ゴーグルを使った林業体験
・様々な木のおもちゃに触れて遊ぶコーナー
・ひろしまの森づくり事業・ひろしまの森づくり県民税の PR
・お箸づくりワークショップ

 

主催:一般社団法人パパフレンド協会
協力:たむろ木材カンパニー株式会社、広島木材青年経営者協議会、ろいやるはうす
後援:広島県、広島市、林野庁近畿中国森林管理局広島森林管理署、公益財団法人ひろしまこども夢財団

 

<実施実積>
啓発効果 15,000 人 ※イベント・掲示物観覧者含む
入場者数 410 人

 

 

 

<総括・所感>

令和元年度に開催した「#木育ツアー」では、子育て世代に対して、
木と親しむ機会を提供できた一方で、山の仕事や森林保全の意義まで伝えることが難しく課題が残った。

啓発事業では、発信側の想いと、受け取る側の気持ちのズレから、情報が一方通行になりがちと考え、「木育 AR博物館」と名付けたアプリを令和 2 年度ひろしまの森づくり事業で開発。

 

今回のイベントでは、アプリを活用したクイズラリーや AR マーカーなど、デバイスをかざすアクションを、情報を受取る側が楽しみながら行うことで、林業の仕事の様子や木材の性質、森林保全活動などを子どもから大人まで幅広い世代に伝える機会になっていた。

 

入場者の内訳は[大人:206 人、中高大学生:3 人、小学生 43 人、幼児以下 158 人]となっており、
情報を届けたい若い子育て世代に伝えることが出来た。

 

AR 映像やクイズのご褒美 VR などパッドによる視聴に加え、VR ゴーグルを使って高性能林業機械の働きや伐採作業の様子を伝えることで、子ども達の林業に対する関心を高める機会になっていた。また、デジタルコンテンツの充実から単独の男性の参加も見受けられた。

昨年度までは出入口を設けず実施し気軽に参加出来ていたが、今回は新型コロナウイルス感染防止対策として受付を設けたことで、体験するハードルは上がっているように感じた。
蜜を避けるため収容人数の設定を行い実施、会場内は一定の距離間を保ちながらで常に賑わっていた。
(1㎡あたり 0.5 人の基準を設け、110 ㎡のイベントスペースにスタッフを除き最大 50 人までの収容人数制限を行った)

 

<<木育 AR 博物館:木育クイズラリー>>

 

 

 

・楽しみながら木材に対する関心を高める、木の性質を知る、ひろしまの森づくり事業の認知のため、12 問のクイズを出題した。前半はなぞなぞを含めた幼児にも分かりやすいクイズから始まり、後半は地球温暖化などに関する問題も出題。子どもと一緒に親もクイズのサポートをし、森林を意識するきっかけを作った。

 

・スマートフォンなどのデバイスだけでクイズを解くのではなく、イベント会場だから楽しめるクイズを出題し、木の良さを五感で感じる仕掛けを行い、小さい子どもでも実験により答えが分かるように設計した。

 

・幾つかのクイズでは正解後に林業の様子を 360 度見渡せる VR 映像を特典として流した。

 

・クイズラリーでは、親子が悩んだ際にさりげなくフォローが出来るように、当協会の木育コンシェルジュを配置した。

 

<<木育 AR 博物館:AR パネル展示>>

 

 

 

 

・林業の作業道づくりから、製材の様子、木のおもちゃ作りまでの工程を 8 枚のパネルで展示、通行人からも見えやすく設置することで、森林に関係のあるイベントだと認識付けた。

 

・入場者が多く、入場制限などで入れない方のために通行人用の 2 枚にまとめたパネル展示も実施。

 

・AR 技術を使った展示パネルは、デバイス画面の中だけ写真が動き出しガイド音声が流れる仕組みに関心を持つ子どもが多く、画面と展示パネルを何度も見比べていることが印象的だった。

 

・8 枚(計 20 分弱)の動画を 1 枚ずつ真剣に全て観ている子どもも居り、AR 技術による情報提供手段に手ごたえを感じた。

 

 

<<VR 林業体験>>(体験者数83名)

 

 

 

 

・アプリのご褒美映像として見せる VR は、アプリ容量の関係から圧縮を行い低画質にしている。より臨場感を持たせ林業作業の様子を鮮明に伝えるために VR ゴーグルによる視聴体験を実施した。

 

・今回は、作業道作りや、伐採シーンなど5つの映像を提供。特にハーベスタの枝払い玉切りの迫力や、操縦を360 度観ることが出来る VR 映像の人気が高く、重機に乗る疑似体験は林業への関心に繋がると感じた。

 

・まだ小さく VR ゴーグルの装着が難しい子どもに対しては、パッドを用意し VR ゴーグルと同じ映像を見せることで、体験後に兄弟や家族で共通の話題として話が出来るように設計した。

 

 

<<様々な木のおもちゃに触れて遊ぶコーナー>>

 

 

 

 

 

・木の肌触りや香りなど、普段木のおもちゃに触れる機会が少ない親子に木と親しむきっかけ作りを行った。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から消毒しやすい木製ジャングルジムや、感染リスクをおさえる点から足で木の感触を感じられるように平均台など大型の遊具を中心に設置。昨年度の木育ツアーでは特に積み木「WOODDADDY」の人気が高かったため、今回は積み木がなく残念がられている方も居られた。

 

・木のおもちゃコーナーは幼児からの人気が高く、木材に対して無関心な層に気付きを与える一歩目になっていた。また、会場内で木のおもちゃが出来るまでの工程を「木育 AR 博物館」のアプリを通して伝えることで、連動して木製品の価値を高められていると感じた。

 

・五感で木材を感じてもらうため、木の種類ごとの香りボックスや、木の構造をみる顕微鏡を設置。小さい子どもから大人まで木に対して関心を持つ機会をつくれていた。

 

・直近の広島市の新型コロナ感染者数を考慮しつつ木のおもちゃの遊び場を提供し、コーナーには小まめに消毒が出来るように消毒専用のスタッフを1名つけて見守りを行った。

 

 

<<お箸づくりワークショップ>>(体験者数95名)

 

 

・広島木材青年経営者協議会様にご協力を頂き、箸づくりワークショップを実施。新型コロナウイルス感染症の状況により、木のおもちゃの遊び場が提供できない可能性があったため、それぞれ自分用の木片を使うワークショップでは、感染リスクをおさえながら木に触れる機会を提供できた。

 

・参加者からは「丁寧に教えてもらって楽しかった」「以前に体験した箸づくりと違い今回のものはちゃんと使えそう」「バーニングペンで文字を入れることが出来て良かった」「待ち時間は長かったが、おもちゃや VR など体験しながら待てたので良かった」などの声が聞かれた。

 

・イベントブースは飛沫感染防止の観点から参加者同士が対面になるテーブルを作らず、長く横並びになり体験するように設置した。

 

 

<<新型コロナウイルス感染対策について>>

 

 

 

 

・イベント会場に出入口を設け、入口ではマスク着用(2歳未満は任意)・手指消毒・広島コロナお知らせ QR のメールアドレス登録などを呼びかけた。また入場者に対して体温が 37.5 度未満であるか検温を行いチェック表に記入頂いた。

・収容人数を最大 50 人までに設定し、混雑時は入場制限を行った。入口前には約1.5m 間隔で待機出来るように案内板を設置した。

・スタッフに対して手袋を用意。VR コーナーではマスク着用時にゴーグルのレンズがくもることがあり、マスクを外して視聴することも出来るよう飛沫防止用アクリルパネルを設置。スタッフに対する感染リスクもおさえられるよう心掛けた。