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2023/9/24(日)「多世代交流ひろば #木育ツアーin 東広島市」をフジグラン東広島にて開催しました

2023年9月24日(日)

フジグラン東広島(1 階催事場)にて、

「多世代交流ひろば #木育ツアー in 東広島市」を開催いたしました。

今回も、子育て世代に向けた体験型マルシェ「ありがとうマルシェ」も開催。

イベント当日は多くのご家族に楽しんでいただくことができました。

 

 

《内容》

・木育クイズラリー(クイズに答えながら VR 映像も楽しむ)

・AR 用パネル写真の展示(山の木が身近な木製品になるまでの工程を学ぶ)

・VR ゴーグルを使った林業見学

・木のおもちゃ等遊びスペース

・木工工作体験

・ありがとうマルシェ(地域の子育て世代を対象とした体験型ワークショップ等)

・ひろしまの森づくり事業・県民税の周知と普及啓発、木育冊子の配布

・木材利用促進月間の周知

 

 

《実施実積》

啓発効果:18,128人 ※イベント・掲示物観覧者含む

来場者数:1,534人

 

主催:一般社団法人パパフレンド協会

協賛:フジグラン東広島

協力:NPO 法人ひろしま人と樹の会

後援:広島県、東広島市

その他:令和5年度ひろしまの森づくり事業(特認事業)として実施

 

 

■総括・所感

今回、東広島市では昨年度に続きフジグラン東広島において 2 回目の木育ツアーを実施した。

 

 

新型コロナウイルス感染症の5類移行により、前回よりヒノキの床材の遊び場スペースを広げた。啓発効果は、前年度(18,191 人)とほぼ同等であったが、来場者数は 400 人以上増加しており、少しずつコロナ禍以前のイベント実施体制に戻せていると感じた。

イベント対象年齢層の子連れ家族に多く参加していただいている中、通りがかりの年配の方達も親子の様子に興味を持ち、声をかけられている姿が多く見受けられた。木育ツアーの実施には多世代が交流する場をつくる主旨もあり、東広島市は木材をツールに世代を超えた交流を体現しやすい地域であると感じた。

また、昨年度同様に、東広島市においては他地域より特に VR 体験への参加者が多い傾向がある。子ども達に林業等の様子を伝え興味関心を持ってもらえるよう、デジタル技術による学習機会を提供する。行政等と連携を行える体制づくりに向けて引き続き働きかけていきたい。

 

■木育 AR 博物館:AR パネル展示・木育クイズラリー

 

 

木のおもちゃが出来るまでの工程について、AR 映像用のパネルを使い子ども達に分かりやすく伝えた。木育 クイズは高性能林業機械の名称など出題し、正解後に VR 映像を流すことで、VR 林業体験視聴への関心に繋げ た。今回は VR 林業体験コーナー内にて、新たに AR(XR)グラスを用い、AR パネル内で流れる一部動画を視 聴する場を設け、AR パネルの内容をより詳しく見てみたいと思ってもらえるよう学びの動線を設計した。

 

■VR 林業体験 体験者:93 名

 

 

林業の VR 体験は毎回人気の高いコンテンツであるが、特に東広島市においては昨年度同様に他地域より関心 を持つ子ども達が多いと感じる。幼児と小学生がそれぞれ同じ割合で視聴しており、幅広い年齢層の子ども達が VR による林業作業見学を行っていた。VR ゴーグルをフル稼働させていたが時間帯によっては待ち時間が出来 ていた。待ち時間のないタイミングに体験していた子ども達は、多くの動画内容を視聴したいと席から離れず、 林業に対する関心に繋がっていた。

 

様々な木のおもちゃに触れて遊ぶコーナー

 

 

今回の会場では様々な催しを実施する中、特にヒノキの床材を敷いた木のおもちゃの遊び場を広く設置、五感 を使い楽しんでいた。県民も少しずつ新型コロナウイルス感染症の緩和を感じていることから、積み木なども置 き、乳児から小学生まで多くの子ども達が木と親しむ場になっていた。これまでのイベント同様にキッチンまま ごとコーナーやレモンプールも人気だったが、積み木も多くの親子が遊んでおり、次回以降はさらにたくさんの 積み木を提供したいと思った。 木工工作やありがとうマルシェなども実施したため、兄弟で遊びに来られても、下の子が木のおもちゃで遊ぶ 間に、上の子がワークショップや VR を体験するなど、年齢に合わせて家族で遊ばれていた。今回も、父親が子 どもと一緒に遊んでいる姿が多く見受けられ、男性の育児参画のきっかけにおいても木のおもちゃ遊びはとても 有効であると感じた

 

木育わくわく教室(ぶんぶんゴマづくり体験者:44名

 

 

森林資源の利活用を目指し、今年度は地域の森林から得た資源を活用し親子向け木工ワークショップを実施し ている。今回は、丸太の輪切りを加工し、子ども達に好きな柄を描いてもらうぶんぶんゴマづくりを行った。地 域の幼稚園や小学校などに配布したチラシの宣伝効果もあり、イベント開始早々に受付には列が出来ていた。 40 個ほどの材料を準備し予備も含め 44 名の子ども達が思い思いに絵柄を描きながら木材に触れる機会になっ ており、開始から 2 時間ほどで定員に達した

 

林業なりきりコーナー

 

 

林業や森林保全に関心を持つきっかけ作りとして、林業の作業着コスプレコーナーを設置した。普段目にしな いヘルメットや服に保護者が関心を持ち、子どもに着用させ撮影を行っていた。ヘルメットに耳当て(イヤーマ フ)の防音効果などを体験し、林業作業を意識づける機会に繋がっていると感じた。

 

ありがとうマルシェ(体験型ワークショップ)

 

 

当会が実施する木育事業は、子育て世代を対象にしていることから、ママ出店者たちを中心としたマルシェと 親和性が高い。

マルシェを通して来場者に消費を改めて考えて頂く機会として、ありがとうマルシェを実施。 各マルシェ出店者の SNS において、「#ひろしまの森づくり事業」等のハッシュタグを付け投稿を行ってもらうことで、広島県内の木育活動や、ひろしまの森づくり県民税等が、各出店者のフォロワーにも認知され、森林 保全や木材利用の活動を知るきっかけを作った

 

■丸太切り体験(協力:NPO 法人ひろしま人と樹の会)体験者:111 名

 

 

森林保全活動を知るきっかけとして、森林ボランティア経験が豊富な NPO 法人ひろしま人と樹の会様に子ど も達が楽しめる丸太切り体験を実施して頂いた。会場では乳幼児向けの木製玩具の遊び場から、森林資源を活用 した木工ワークショップ、木を切る体験へと繋ぎ、木材の生産における川下から川上を意識するきっかけとなっ ていた。 手ノコなどの工具の使い方を熟知しているひろしま人と樹の会メンバーの皆さんの指導により、子ども達の木 を切るスピードが少しずつ上がっている様子が見受けられた。初めてノコギリを使う子どもも多く、丸太を自分 の力で切れた際の子ども達の表情は明るく印象に残る体験になっていたと感じる。 安全対策として、体験ブースの周りはブルーシートで囲い、小さな子どもが突然近づいてくるなどの事故を防 止。受付にて順番に呼び、体験者とその家族だけ入場する形で実施した

 

■ひろしまの森づくり事業や木材利用促進月間(10 月)の周知・

木育 BOOK の配布

 

 

フジグラン東広島において、多くの通行人が望めるため、ひろしまの森づくり事業等の周知に繋がるよう、の ぼり旗やテーブルクロスを設置した。また、木育ツアーで木に関心を持った親子が自然体験活動についての情報 収集を行いやすいよう、令和 4 年度ひろしまの森づくり事業(特認事業)にて制作した木育 BOOK を配布した。 令和 3 年 6 月に、10 月は木材利用促進月間と法定化された。今回は開催日が 9 月下旬であったが「木材利用 促進月間」ののぼり旗と 10 月が月間であることの案内板を掲示し、県民に対して周知を行った。

 

 

■アンケートから(回収59枚)

 

 

アンケート結果から保護者の年齢層は、30 歳代が 49%と最も多く、次いで 40 歳代が 32%であった。子育て 世代を対象としたイベントだったこともあり、30~40 代の親子が約 8 割を占めており、狙い通りのターゲット 層に対して啓発事業を実施できた。ひろしまの森づくり県民税の認知度は、80%以上が「知らない」と回答して おり、県民税と共に使用用途等を分かりやすく発信していくことが必要であると感じた。イベントを知ったきっ かけとして通りがかりの次にチラシが多かったことから、幼稚園や小学校へのチラシ配布はイベント周知と共に、 木育事業の認知に繋がっている。今回も多くの県民から、また開催して欲しいとの声が届いたため、継続的に実施していけるよう働きかけたい。